生前予約

最近は、自分自身の葬儀形式を、生きているうちに自分で決めておきたいと考え、その為の費用も用意しておきたいという方が、特に一人暮らしの方に増加傾向です。
こうした生前予約・生前契約とは、自分の死に際して、葬儀の内容や予算、墓地のことなどを前もって決め、業者へ依頼しておくことです。この決めた内容を業者へ預けておき、 自分が死んだ場合に執行してもらうことになります。契約内容は、葬儀に関する予約だけの場合から、老後の後見に関する事項や、死後の諸手続き・整理・遺言管理執行な ど、死の前後の全般を依頼することもあります。

現在では生前契約には様々な形式があり、様々な機関、互助会や葬儀社が扱っています。契約者の死後には、財産の権利者や祭祀の主宰者は本人ではなくなりますので、契約を確実に執行してもらうために、遺言、公正証書などの作成が必要になります。
互助会によくある葬儀の費用を積み立てていく形も、生前契約の一種です。先にお金を支払う場合には、その機関が将来破綻しないかどうか、経営状態を自己責任で判断をする必要があります。また、積み立てた金額で葬儀費用のどこまでまかなえるかの確認も必要になります。

 また、生前予約・生前契約とは異なりますが、葬儀や死の前後のことを書き記して伝えるために「エンディングノート」を作成する方法があります。詳しくは、「エンディングノート」のページをご覧ください。