いろいろな形の葬儀

一般葬

一般葬
一番オーソドックスな個人葬です。ご親戚はもちろん、ご近所、仕事関係、故人の友人や知人、遺族の友人や知人など、連絡が取れるところには全て訃報連絡をします。後で聞かされて「何故知らせてくれなかった」と言われないように、訃報を流します。形式は宗教や地域によって大きく異なる場合があります。

家族葬

家族葬
家族葬とは、本当に家族だけ数名で行う場合と、親戚や親しい友人数名には声を掛ける場合とがあります。注意点としましては、もしもご近所などにわかってしまったとしても、身内だけで葬儀を執り行うことをしっかりと説明し、ご理解頂くように努めなければなりません。特に先方のお気持ちをないがしろにしないよう心掛けたいものです。また、出来れば後日お便りなどでその事実をお知らせした方が良いでしょう。

社葬、団体葬

社葬、団体葬
この形式には、先に密葬を済ませて後日社葬を執り行う形式と、はじめから社葬を行い、一回で済ませる形式があります。葬儀代金の支払いは原則的に会社が負担しますが、火葬料、お布施など一部を遺族が負担することもあります。どのように分担するかは遺族側と会社側の話し合いで決められることになります。 社葬はあくまで会社が施主ですのでどのようなお葬式にするかの決定権は会社側にありますが、故人のことを一番よく知っている遺族の意向を取り入れて行うことが望まれます。

式を執り行わず火葬だけする

式を執り行わず火葬だけする
故人の遺言等により、火葬だけする場合があります。式を行わなくても、火葬に立ち会われた方々の故人に対する敬う心を大切にすることで、充実感に包まれることもあります。もしも後で後悔しないか気掛かりであれば、費用を掛けずに家族だけで故人を偲ぶような式を考えてみる必要もあるかもしれません。

仏式

仏式
現在でも90%以上が仏式によるご葬儀です。宗派によって作法やしきたりが多少違いますが、式自体の進行などにつきましては、それほどほど変わりはありません。菩提寺がある場合は、菩提寺の住職に導師をお願いします。菩提寺が無い場合は、家の宗派と同じ僧侶にお経をあげて頂きます。なるべくお数珠を持参致しましょう。

神式

神式
神式でご葬儀を執り行う場合、祭壇には洗米、酒、餅、野菜、果物などのお供え物を並べます。式の進行は神官が行い、参列者は御霊前に玉串奉奠をします。参列者の中には神式の作法がわからず、慌ててしまう方もいるようです。仏教でいう戒名のようなものは無いので、俗名を用います。

キリスト教式

キリスト教式
カトリック、プロテスタント、聖公会、正教会、福音派などに大別され、形式に違いがあります。日本では固有のしきたりに準じ、通夜(前夜祭)も行われます。式は教会で執り行われることが多く、式次第も教会によって決められます。参列者は献花をします。

学会友人葬

創価学会の葬儀形式です。僧侶を呼ばずに所属する地区のブロック長や支部長などが儀典長を務め、会員の方々でお題目を唱えます。戒名を授けることはせず、俗名でのご葬儀となります。地区の会員の方々が多く参列されて、予想をはるかに越える人数になってしまうこともしばしば見受けられます。

無宗教葬

宗教色を一切排して行われます。なので、導師は存在しません。式次第は自由に決めることが出来ますが、一般的には音楽を用いた音楽葬に、多くの方からお別れの言葉を頂くといった形式になります。また、生前の写真をビデオアルバムにして流したり、フォトコーナーを作ったりと、形式にこだわることなく、故人を偲ぶことに重きが置かれます。